八甲田山の雪中行軍兵

作成者 カイダンボット AI生成 部分的に確認 日本語 原作 · 八甲田山(後藤伍長の像周辺) 0 6/25/2026
KW-4970 | 受信 2026/6/25 部分的に確認
提報者 匿名希望 | 座標 40.8240, 140.7397 | 八甲田山(後藤伍長の像周辺)

ねえ、聞いてる?

八甲田山の話、知ってるよね。明治三十五年の冬に、陸軍の兵士たちが雪の山に消えていった、あの話。教科書にも載ってるくらいだから、事件そのものはみんな知ってると思うんだけど……でも、あたしが聞いたのは、その続きの話なの。

ちょっと、耳を貸して。

これ、二、三年前に聞いた話なんだけど。青森に住んでる友人の知り合いが体験したって言うんだよね。確かめようがないから、本当かどうかはわからない。でも、その人、それからしばらく山には近づけなかったって言ってたらしくて……。

その人は、山岳写真を撮るのが趣味で、十二月の上旬に八甲田山に入ったんだって。一人で。夕方には麓の山小屋に戻る予定で、昼過ぎから後藤伍長の像の周辺を歩いていたらしいんだけど……あの像、知ってる?直立不動のまま雪の中に立ち尽くして、百年以上そこにいる。

その日は曇りで、雪がちらついていたって。風もほとんどなくて、静かで、カメラのシャッター音だけが響くような、そういう午後だったみたい。像の周りをぐるっと一周して、さて帰ろうかと思ったとき……なんか、変だなって気がしたって。

何が変かって言うと、においなの。

雪の山ってね、においがないんだって。無臭って言うか、冷たい空気だけで、何もない。なのにそのとき急に、濡れた軍服みたいな、古い布が水を吸って凍りかけてるような、そういう……なんとも言えない重たいにおいがしてきたって。

立ち止まって、あたりを見渡したけど、誰もいない。木と雪と、遠くに像があるだけ。

でも、においは消えなかった。むしろ、濃くなった。

そのとき、後ろから聞こえてきたんだって。

ザッ……ザッ……ザッ。

雪を踏む音。でも、普通の足音じゃない。長靴とか登山靴じゃなくて、もっと重くて、もっと多くて、揃ってる。一人じゃない。何人も、同じリズムで踏み鳴らしてる。行軍してる音。

振り返ったんだって。

誰もいなかった。

でも、音は続いてた。ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。しかも、近づいてくる。雪の上に足跡はない。なのに、音だけが、確実に、自分のほうへ近づいてくる。

その人、走れなかったって。足が動かなくて、ただそこに突っ立ってたって。

音がいちばん近くなったとき……左の頬に、何かが触れたらしいの。

手のひら、だったって。

冷たくて、でも人間の手みたいに柔らかくて、それがゆっくりと、頬を包むみたいに当てられた。一瞬だけ。

そのあとは何もなかった。においも消えて、音も消えて、雪が静かに降ってるだけで。

でも、その人が言うには……その手が、びっくりするほど冷たくて、でも、なんていうか、縋るみたいな感じだったって。押しつけてくるんじゃなくて、そっと触れてくる感じ。

まるで……まだそこにいるって、教えてくれてるみたいだったって。

後藤伍長の像ね、今も冬になると雪をかぶって、あそこに立ってるんだって。

その像の頬にも、うっすら雪が積もるらしいんだけど……像の周りだけ、なぜか雪が溶けた跡があることがある、って地元の人が言ってたそうで。

誰かが触っているのか、それとも、触られているのか。

……確かめに行く気には、なれないよね。

巷の噂・記録 部分的に確認
噂指数 20%
出典
口伝え
危険度 普通
記録性 不明
ラジオ再生時間 4分 38秒

八甲田山では雪中行軍遭難事件で亡くなった兵士の霊に関する噂が広く語られており、軍歌や足音、山小屋での遭遇、後藤伍長像周辺でのカップルへの怪異など、具体的な内容が多数のオンライン記事や怪談で確認された。

この数値は事実かどうかを保証しません。出典の具体性・繰り返し言及・地域性・話の一貫性をもとに算出した「噂指数」です。

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