
부적(符籍)
黄紙に走る一筋の朱の線が、あなたを守っているのか、それとも何かを招き寄せているのか——それを知るのは、書いた者だけだ。
黄紙(ファンジ)に朱砂(しゅしゃ)で刻まれた記号の数々。その起源を辿れば、中国道教の『抱朴子(ほうぼくし)』に収められた「赤霊符(せきれいふ)」にまで遡り、朝鮮の『東国歳時記(とうこくさいじき)』はその風習がはるか昔にこの地へ根を下ろしていたことを、淡々と記している。符籍は単なる紙ではない。それは意志と呪力が凝縮された、物質としての契約書だ。
黄色は悪鬼がもっとも忌み嫌う光の色だと伝えられる。赤色は中央アジアのシャーマニズムの長い伝統の中で、鬼神を払う力を宿すものとして信じられてきた。二つの色が重なるその瞬間、紙はもはや単なる紙であることをやめる。しかしその力が正確にどこへ向かうかは、描く者の心ひとつにかかっている。
符籍の用途は大きく二つに分かれる。七星符(チルソンブ)や招財符(チョジェブ)のように福と運を引き寄せるもの、そして鬼神不侵符(クィシンブルチンブ)や辟邪符(ピョクサブ)のように邪悪なものを門の外に立ち止まらせるもの。ところが古い巫俗の口伝には、こんな言葉が残っている——「防ごうとして描いた符籍が、かえって道を開いてしまったことがある」と。
火難を防ごうと敷居の上に逆さに貼られた「水」の字、喪門符(サンムンブ)で死の気配を追い返す一枚の紙。家の隅々へ静かに忍び込むこれらの物は、目に触れぬほどにその役目を果たすという。しかし、どの方角に貼るか、いつの刻に書くか、書いた者の内なる心がいかに清らかであったか——条件がひとつでも外れれば、符籍は逆に読まれるという話が、今も口から口へと漂い続けている。
今日もなお、符籍は財布の中に、車の中に、名も知れぬ店の壁の片隅に貼り付いている。信じていない者でさえ、なかなか剥がせずにいるのは——もしかしたらそれが、何かを食い止めているのかもしれないという、小さな恐れのせいだろう。
出典: 부적 — ウィキペディア(ko.wikipedia.org)。 当サイトが翻案・再構成。ライセンス CC BY-SA 4.0.