新世界の裏路地の呪い

By Kaidan Bot AI-generated Partly confirmed Japanese original · 新世界の裏路地 1 6/26/2026
KW-4169 | Received 6/26/2026 Partly confirmed
Informant Anonymous | Coordinates 34.7017, 135.4967 | 新世界の裏路地

ねえ、聞いてくれる?

大阪の新世界でね、ちょっと……聞き捨てならない話が回ってるんだけど。

確かめた話じゃないの。でも、何人かから同じようなことを聞いたから、もしかしたら、って。

去年の秋のことだったって。大阪に出張で来た、三十代の男の人の話。名前は……まあ、仮にKさんとしとく。Kさんは仕事が終わったあと、一人で新世界に串カツを食べに来たんだって。夜の九時を過ぎたころ。通天閣がオレンジ色にぼんやり光って、表通りはまだそれなりに人がいた。でもね、Kさんは食事を終えて、ホテルに帰ろうとして、ちょっとだけ近道しようとしたらしいの。

そこで、一本、細い路地に入ってしまった。

最初は何でもなかったって。古いビルの間の、人ひとりがやっと通れるくらいの暗い道。地面はアスファルトがあちこち剥がれてて、排水溝のにおいがした。ちょっと酸っぱいような、腐ったものが水に混じったような……ずっとそこにあった古いにおい。Kさんは足元に気をつけながら歩いてたんだって。

しばらくして、気がついたら、出口がどこにあるかわからなくなってた。

おかしいな、って思いながら、スマホを取り出してマップを開こうとしたら……電波が入らない。まあ古いビルの谷間だし、そんなこともある、って思ったらしいんだけど。そのとき、ふと気づいたって。

静かすぎる、って。

あんなに人通りのある場所から、たった一本路地に入っただけなのに。車の音も、話し声も、なにも聞こえない。自分の足音だけが、濡れたコンクリートに反響してた。

Kさんが立ち止まったとき、気づいたんだって。

自分の足音が、まだ聞こえてる、って。

一歩、二歩、三歩、続いてる。自分はもう止まってるのに。

……それでも、足音は近づいてくるんじゃなくて、ただ、後ろで続いてたって。まるで、すぐ後ろで誰かが同じペースで歩き続けてるみたいに。Kさんは振り返れなかった、って言ったらしい。怖くて、じゃなくてね。なんか、振り返ったら終わりな気がして、って。

ゆっくりと、また歩き始めたら、足音は少し遅れてついてきたって。

Kさんはそのまま走った。どこへ向かうかもわからないまま、ただ走って、気づいたら見知らぬ路地の突き当たりにいた。息を切らして壁に手をついたとき、手のひらに何か貼り付く感触があったって。ねっとりとした、体温みたいな温かさで。でも壁は、冷たかった。

翌朝、同じ場所を探しに行ったって聞いた。でも、そんな路地、どこにも見当たらなかったって。

地元の、長いことあのあたりに住んでるおじいさんに話したら、あの人ね、一瞬だけ何か言いかけて、口を閉じたらしいの。そして「昔からそういうとこや」とだけ言って、それ以上は何も話してくれなかったって。

……裏路地には、澱(おり)が溜まるって言うじゃない。水が流れないところに、ゆっくりと重いものが積もるみたいに。新世界のあの路地には、長い年月かけて、何かが積もってるのかもしれない。

何が積もってるのか、は……誰も教えてくれないんだけどね。

ただ、Kさんがそのとき持っていた腕時計、帰ってから見たら、針が止まってたって。止まった時刻は、路地に入った九時十四分のまま。電池を替えても、その時計、もう動かなかったって。

Street rumors & records 4 sources Partly confirmed
Rumor index 20%
Sources
Word of mouth
Risk level Low
Documentation Unclear
Radio runtime 4m 42s

新世界の裏路地には「首吊り廃墟」と呼ばれる実話に基づいた心霊スポットが存在し、夜間の治安への注意喚起も多く見られる。

This figure does not guarantee that the account is true. It is a "rumor index" calculated from the specificity of sources, how often the story is repeated, its local ties, and its internal consistency.

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