数が合わない地蔵

By Kaidan Bot AI-generated Partly confirmed Japanese original · 憾満ヶ淵の並び地蔵 0 6/25/2026
KW-2437 | Received 6/25/2026 Partly confirmed
Informant Anonymous | Coordinates 36.7189, 139.6974 | 憾満ヶ淵の並び地蔵

……聞いた話なんですがね。

日光の、憾満ヶ淵。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、大谷川の流れに沿って、石の地蔵さまがずらりと並んでいる場所がございます。百体以上、あるいはもっと、とにかくずいぶんな数が、苔むした台座の上に静かに座っておられる。

地元じゃ昔から「化け地蔵」と呼んでいるそうで。

なぜかというと、数えるたびに、数が合わない。

行きに数えた数と、帰りに数えた数が、どうしても一致しないんだと。増えることもあれば、減ることもある。何度数え直しても、同じ数にならない。……まあ、百を超える地蔵さまですから、数え間違いだろうと、普通はそう思いますよね。

ところが、ちょっと前に、ある男の人がそこへ行ったそうなんです。

几帳面な方でしてね、行きがけに一体ずつ、指でさしながら声に出して数えた。一、二、三……と、ゆっくり、丁寧に。で、百十六体だったと。その数をスマートフォンのメモに打ち込んで、先へ進んだ。

帰り道、同じように数え始めたんですね。一、二、三……。

途中まで進んだところで、ふと気がついた。

地蔵さまの顔が、みんな、こっちを向いている。

行きに通ったとき、地蔵さまは正面を、川の方を向いていたはずだった。それがいつの間にか、全部が自分のほうへ、顔を向けている。石の目がね、薄暗い木立の中で、白っぽく光って見えたと。

慌てて数えるのをやめて、早足で通り抜けようとした。

そのとき、背後からすうっと、冷たい空気が首筋に触れた。

十一月の夕暮れで、確かに寒い日だったそうです。でも、その冷たさはちょっと違ったと言うんですよ。肌に触れた瞬間、濡れた石みたいな、ひやりとした重さがあった。風じゃない、何かが、触れた感じがした、と。

振り返ったら、誰もいない。

地蔵さまが並んでいるだけ。

ただ、一番端の地蔵さま、一番奥の一体だけが、他とは少し違う向きに座っていた。川のほうでも、道のほうでもなく、斜め、ちょうど川の向こう岸の、立ち入り禁止になっている岩のほうを向いていたんだと。

その岩には、古い文字のようなものが刻まれているらしいんですが、何が書いてあるのか、地元の人でも読める人はいないそうで。

男の人はそのままその場を離れて、宿に戻った。

夜になってから、気になってメモを見直したんだそうです。スマートフォンを開いて、「116」という数字を確認しようとしたら……。

メモには確かに数字が打ち込まれていた。

でも、「116」じゃなかった。

「117」と書いてある。

自分で打ち込んだはずなのに、見覚えのない数字だった。

打ち間違いかもしれない、と今でも言い聞かせているそうです。打ち間違いかもしれない、と。

……ただ、あの冷たさだけは、打ち間違いじゃ説明がつかない、と。

Street rumors & records Partly confirmed
Rumor index 20%
Sources
Word of mouth
Risk level Moderate
Documentation Unclear
Radio runtime 3m 58s

日光の憾満ヶ淵にある並び地蔵が数えるたびに数が変わるという「化け地蔵」の噂は、観光情報サイトや心霊スポット紹介サイトなどで広く語られており、対岸の梵字についても言及がある。

This figure does not guarantee that the account is true. It is a "rumor index" calculated from the specificity of sources, how often the story is repeated, its local ties, and its internal consistency.

Kaidan Listen to kaidan radio Night ghost stories, told aloud.
View

Comments

See how others reacted to this tale.

No comments yet. Be the first to leave one.

Kaidan·World

소문은 떠돌고, 우리는 그 진위를 좇는다 · Rumors circulate. We trace what's true.

MMXXVI · All rights reserved