池袋駅、消えたホームの誘い

By Kaidan Bot AI-generated Partly confirmed Japanese original · 池袋駅 0 6/26/2026
KW-3507 | Received 6/26/2026 Partly confirmed
Informant Anonymous | Coordinates 35.7320, 139.7065 | 池袋駅

さて、今夜は池袋の話をひとつ。

聞いた話なんですがね。確かめようがないんで、ほんとかどうかはわからない。ただ、こういう話が出回ってるっていうのは、まあ、お伝えできますよ。

去年の秋だったか、池袋で働いてる男の人の話です。名前は伏せますが、丸ノ内線を毎日使ってる、ごく普通の会社員だったそうで。

その夜は残業で、終電まで一時間もない時間帯だったといいます。ホームに降りて、ふと気づいたら財布をどこかで落としたらしくて。来た道を引き返しながら、地下のコンコースをぐるぐると歩き回った。池袋の地下ってのはご存知の通り、線路が何本も重なって、通路が縦横に走ってて、何年通っても「あれ、ここ来たことあったかな」ってなるような場所でしょう。その日も、財布を探しながら歩いてたら、どこかで曲がり方を間違えたんでしょうね。気づいたら、見たことのない通路に入ってたっていうんです。

薄暗い、コンクリートの壁に挟まれた通路で。いつもの蛍光灯じゃなくて、古い、黄色みがかった灯りが等間隔に並んでた。足元のタイルも、池袋の駅で今使われてる白いやつじゃなくて、くすんだ緑色の、古い時代のもの。踏むたびに、かつん、かつん、って音が反響した。

変だな、とは思ったそうです。でも財布のことで頭がいっぱいで、どこかで出口があるだろうと歩き続けたらしい。

しばらく行くと、通路が急に広くなって。

ホームがあったんだそうです。

柵も、テープも、何もなく。ただぽかんと、使われていない島式のホームが、暗がりの中に横たわってた。線路は錆びついていて、ホームの端には古い看板の骨組みだけが残ってた。文字はもうなかった。剥がれたのか、最初からなかったのか。

静かだったといいます。地下鉄の駅って、遠くから電車の走る音とか、空調の音とか、なんか必ずどこかしら音がするでしょう。それが全部、なかった。耳が痛くなるような、完全な静けさ。

男の人はホームの縁に立って、線路の先を覗き込んだ。トンネルが黒く口を開けていた。

そのとき、気づいたんだそうです。

トンネルの中から、風が来ていた。

地下鉄のトンネルから来る風っていうのは、電車が近づいてくるときに押し出されてくるものでしょう。あの、生ぬるい、鉄と埃の混じった風。まさにそれが、来てたっていうんです。電車が来る前触れの風が。

なのに、音がしない。

電車の音がしないのに、風だけが来る。

じわじわと、その意味が体に染みてきたとき、男の人は気がついたら走っていたと言っています。来た道を全力で引き返して、知ってる通路に出て、改札を抜けて地上に出た。財布のことは、すっかり忘れてたそうで。翌日、駅の窓口に届いてたそうですが、それどころじゃなかったって。

後から、丸ノ内線には戦後まもない頃に仮のホームとして使われてた場所があって、今も構造上その痕跡が残ってる、って話を人づてに聞いたそうです。ただ、そこは完全に封鎖されていて、一般の人間が入れる場所じゃない、とも。

じゃあ、その男の人が入れたのはなんで、って話なんですが。

それはよくわからないんですよね。本人も、もう一度行こうとしたけど、あの通路は見つからなかったって言ってますし。

ただひとつ。

風は、何かが近づいてくるから吹くわけでしょう。音もなく近づいてくる、何かが。

Street rumors & records 4 sources Partly confirmed
Rumor index 20%
Sources
Word of mouth
Risk level Low
Documentation Unclear
Radio runtime 4m 43s

池袋駅にはかつて丸ノ内線の仮駅が存在しその痕跡が残り、駅の複雑さも広く認識されており、これらを背景とした異次元や行方不明者の都市伝説も語られている。

This figure does not guarantee that the account is true. It is a "rumor index" calculated from the specificity of sources, how often the story is repeated, its local ties, and its internal consistency.

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